【WACA主催】AIは地域の味方になる?成果につなげるデータの使い方|活動報告
セミナー・イベント概要
- 日程:2026年7月11日(土)
- 時間:15:00スタート 17:00終了
- 開催場所:オフライン
- 会場:いずもデジタルスタジオ
- 参加者:25名
- 主催:WACA(一般社団法人ウェブ解析士協会)
- イベント告知ページ:https://www.waca.or.jp/news/95036/
イベントの背景
2026年7月11日(土)、島根県出雲市の「いずもデジタルスタジオ」にて、WACA主催セミナー「AIは地域の味方になる?成果につなげるデータの使い方」を開催しました。出雲でのWACAイベント開催は5年ぶりとなり、地域で再び学びと交流の場を持つ機会となりました。
今回のテーマは、AIやデータを単なる便利なツールとしてではなく、地域課題の整理や施策づくり、継続的な改善にどう活かすかです。こうしたテーマを地域の実践に結びつけるには、知識を得るだけでなく、現場の声を聞き、関係者同士がつながる場が欠かせません。会場となった「いずもデジタルスタジオ」は、地域の中でデジタルに触れ、学び、相談し、実践につなげられる拠点として、今回のテーマと親和性の高い場所でした。
また、島根県では行政としても地域のデジタル化を支える取り組みが進められています。出雲で開催することで、AIやデータ活用を「都市部の話」ではなく、地域の仕事や暮らし、まちづくりに結びつくテーマとして捉え直すことを目指しました。
当日の内容
当日は、行政、地域拠点、ウェブ解析士、支援者それぞれの立場から、地域課題とデジタル活用について考えました。
島根県商工労働部 産業振興課 産業デジタル推進室の望月恵氏からは、島根県内で進められているデジタル人材育成や地域課題解決に向けた取り組みをもとに、行政がどのように地域の現場を支えているのかを紹介いただきました。地域のデジタル化を進めるには、制度やツールを用意するだけでなく、地域の事業者・教育機関・支援者などが関わり続けられる仕組みをつくることが重要であることが示されました。
当協会の代表理事である積高之からは、AIやデータを成果につなげるための視点を共有しました。AIを使うこと自体を目的にするのではなく、まず課題を整理し、何を成果とするのかを定め、KPIやデータを見ながら施策と検証を回していく流れを紹介。ウェブ解析の考え方が、企業のマーケティングだけでなく、地域活動や業務改善にも応用できることを伝えました。
いずもデジタルスタジオの木村一彦氏からは、会場であるいずもデジタルスタジオの取り組みを紹介いただきました。地域の中でデジタルに触れ、学び、相談できる拠点があることで、初めての人でも相談しやすく、学びを実践につなげやすくなります。単発のセミナーで終わらせず、地域の中で継続して試せる場があることの意義が共有されました。
また、WACA公認ウェブ解析士マスター/WACA公認チーフSNSマネージャー/デジタル推進委員の柳樂恵利からは、地域や事業者に関わる支援者の視点から、現場が自ら動き出すための伴走型支援について共有しました。地域事業者のWebサイトや広告運用の支援事例をもとに、GA4や広告データを「分析結果」として見るだけでなく、問い合わせ・予約・来店など次の行動につなげる判断材料として活用する考え方を紹介しました。
参加者の反応
参加者は島根県内を中心に、県外からの参加もありました。年齢層は20代から60代まで幅広く、ウェブ制作・ウェブ担当者だけでなく、公務員、経営者、一般企業勤務、AI関連の活動者など、地域課題やデジタル活用に関心を持つ多様な層が集まりました。
アンケートでは各セッションとも高い評価をいただき、理解度・有用性の両面で手応えのある結果となりました。自由記述では、AIやデジタルの前に「現場を見ること」「人と話し合うこと」「課題を整理すること」が大切だという声が寄せられました。「ツール(AIやデジタル)を起点として考えるよりも、顧客や地域の課題を整理分析して何をゴールにして設計していくかが大切」「AIの時代にあっても、人間同士の話し合いや現場を見ることが大切だと感じた」といった感想もありました。
参加者が単なるAI活用ノウハウではなく、課題設定、KPI、施策、検証といったウェブ解析の考え方を、地域活動や業務改善に応用する視点として受け取っていたことが見えてきます。初めて参加したウェブ解析士の方もいらっしゃり、小規模な開催であっても、地域で継続的に場をつくることで、新たなつながりや学びが生まれる手応えがありました。
今後に向けて
今回のセミナーでは、AIやデジタル活用を「ツールの使い方」としてではなく、地域課題を整理し、関係者と対話しながら成果につなげるための手段として捉える視点を共有できました。
開催を通じて、地域にはデジタル活用への関心だけでなく、相談できる相手や一緒に考える場へのニーズがあることも感じられました。懇親会でも多様な仕事に関わる参加者同士の交流が生まれ、距離の近さを活かした学び合いも地域開催ならではの価値だと感じられます。参加者が持つ実際の課題を題材に、データの見方や改善の進め方を一緒に考える場があれば、仕事や地域活動への実践にもつながりやすくなります。
また、今回のように行政、地域拠点、専門人材が同じ場で課題を共有することは、連携のきっかけにもなります。WACAでは、ウェブ解析やSNS、広告などデジタルマーケティングに関わる知見を活かしながら、地域の現場に根ざした学びと実践の機会を広げていきます。






